楽天モバイルからバックアップSIMの案内が届いたら、まず自分に貸し出されるSIMの種類・元の楽天回線との関係・使う端末の対応を確認しましょう。楽天モバイルが対象と判断した利用者へ、通信を補うために無償で貸し出すサービスです。
一般のサブ回線のように、誰でも自由に追加契約できるプランではありません。また、バックアップSIMの料金が無料でも、現在の楽天回線の請求は続きます。
この記事はバックアップSIM貸与プログラム説明書(2026年9月24日版)と公式案内をもとに、申込前・設定前の確認事項を整理しています。過去の貸与や個別の案内では条件が異なるため、ご自身の申込時の説明書・契約内容も照合してください。
バックアップSIMとは?対象者と貸与される3種類
サービスエリアの変更などにより、一時的に楽天回線を利用しにくくなった人の通信を補完する貸与サービスです。楽天モバイルの契約者であることに加え、楽天モバイルが対象者と判断することが条件になります。
| 項目 | ドコモ回線/SIMカード | ソフトバンク回線/eSIM | ルーター貸与向け |
|---|---|---|---|
| SIMの種類 | 音声SIMカード | 音声eSIM | ドコモ回線のデータSIMカード |
| 月のデータ容量 | 20GB | 20GB | 30GB |
| 容量超過後 | 最大200kbps | 最大200kbps | 最大200kbps |
| プラン料金・契約事務手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 国内通話・SMS | 無料と記載 | 無料と記載 | 音声SIMとは別のデータ通信向け |
| 通信エリア | ドコモの対象LTEエリア | ソフトバンクの対象LTE・5Gエリア | ドコモの対象LTEエリア |
複数のバックアップSIMを同時に提供する制度ではありません。実際に提供される種類は申込内容と開通時の案内で確認します。18歳未満および楽天モバイル指定の対象者はモバイルルーター貸与となり、ルーター向けには一部異なるプランが適用される場合もあります。
貸与の案内がない場合は、一般の新規契約画面から申し込むのではなく、公式の電波改善・調査依頼から相談します。調査依頼をすれば必ず貸与される、という制度ではありません。案内を受けた人も、送信だけで手続きが完了するとは限らないため、案内メールなどの指示を確認してください。
現在の電話番号・SMS・Rakuten Linkはどうなる?
公式の案内では、バックアップSIMの電話番号は現在の楽天回線の電話番号とは異なります。元の番号をバックアップSIMへ移すMNPや、同じ番号のSIM再発行として扱わないことが大切です。
元の番号を使い続けるなら、楽天SIMを勝手に削除しない
貸与を受けただけで、元の楽天回線が自動的に解約されるわけではありません。元の番号を引き続き使う場合は、その回線のSIM・eSIMを保管し、案内なく削除・解約しないでください。1台で併用できるかは、端末が対応するSIMの組み合わせで変わります。
元の電話番号
元の番号への電話・SMS
契約と請求は継続
元の楽天回線とは別の電話番号
貸与回線での通信・音声SIMの電話/SMS
スマホ向けは月20GB
データ通信に使う回線と、電話・SMSに使う回線をそれぞれ確認。ネットの接続先を変えても、元の番号への電話・SMSがバックアップSIMへ自動転送されるわけではありません。
同時利用には端末の対応が必要です。圏外時の着信・SMSやRakuten Linkの動作まで保証する図ではありません。
| 確認すること | 判断のポイント |
|---|---|
| バックアップSIMでネットが使える | 元の番号への電話やSMSも届く、という意味ではない |
| 標準電話アプリから発信する | 選択中の回線と発信番号を確認。バックアップSIMを選べば元の楽天番号での発信とは別 |
| 元の番号へのSMS認証 | 宛先は元の番号のまま。データ回線の切り替えで転送されるわけではない |
| 楽天回線からバックアップSIMへ着信転送する | 元の楽天回線側で料金が発生。転送条件と料金を確認 |
| Rakuten Linkを使う | 他社回線を使った状態の動作を一律に保証できない |
Rakuten Linkは「他社回線でも必ず使える」と考えない
楽天モバイル公式FAQでは、Rakuten Linkは楽天回線で使うことを前提とし、利用回線に他社回線を設定している場合は動作保証外と案内しています。バックアップSIMをデータ通信用に選んだ状態でも、元の番号で必ず発着信・SMSが使えるとは判断できません。バックアップSIM専用の案内がある場合は、その指示を確認してください。
Rakuten Linkの発信・非通知に関する公式FAQ/SMSが届かない場合の公式FAQ。SMS認証コードやiPhoneでの一部のSMSは、OS標準のメッセージアプリも確認します。
申込前に確認する料金・端末・利用終了の条件
| 確認項目 | 公式条件と確認する内容 |
|---|---|
| 元の楽天回線の料金 | 貸与中も通常どおり請求。バックアップSIMの無償貸与と分けて確認 |
| 端末の対応 | 貸与SIMの形状、利用するドコモ/ソフトバンク回線、デュアルSIMの組み合わせに対応する端末を用意 |
| 通信速度 | ベストエフォート。電波・混雑・端末などで変動し、高速通信を保証しない |
| 容量追加 | 公式の貸与案内ではデータチャージを含むオプションは利用不可 |
| 貸与期間 | 説明書は提供開始から原則最大1年。利用環境の改善などで早期終了、または延長の場合あり |
| 利用終了・返却 | 本人からの終了希望、利用環境の改善確認、楽天モバイルの判断などで終了。返却対象と期限は個別案内で確認 |
| 貸与端末の未返却・破損等 | 説明書に貸与端末1台あたり15,000円の損害金規定あり。SIMのみの貸与へ一律に当てはめない |
貸与端末は原則として終了後の返却が必要です(一部対象者を除く)。提供される返送キットを期限内に使う場合の費用はかからないと案内されています。SIMカードの返却・処分方法、eSIMの利用終了操作も、自己判断せず自分宛ての案内で確認しましょう。
通常のサブ回線契約との違い
自分で他社のサブ回線を契約する場合は、その会社の料金・容量・解約条件で利用します。バックアップSIMは楽天モバイルが対象を判断する貸与で、期間と終了条件があります。「無期限に持てる無料の追加回線」ではないため、長期のサブ回線選びとは分けて検討します。
独自整理:申込前に「費用・番号・端末」の3つを判定
| 判定 | 先に確認すること | 確認できない場合 |
|---|---|---|
| 費用 | バックアップSIMの無料範囲と、元の回線の請求・転送料金を区別できたか | 料金に関する案内を読み直す |
| 番号 | 元の番号を使いたいのか、別番号での通話・データ補完が目的か | 必要な着信・SMS・Linkの動作を窓口に相談 |
| 端末 | 2回線を同時に使えるSIMの組み合わせか | 機種名・型番と現在のSIM種別を伝えて確認 |
この3項目は別々の条件です。「無料だから問題ない」「eSIM対応だから2回線同時に使える」と1つの条件だけで決めると、申込後の行き違いにつながります。SIM種別は受け取る前に確認しましょう。
届いた後の設定:同封資料と端末メーカーの手順を照合
公開説明書には、バックアップSIM専用のAPN値や、機種ごとの詳しい設定操作は掲載されていません。以下は確認の順番です。実際の開通・APN・プロファイル設定は、同封資料や案内メールに記載された自分の貸与SIM向けの手順で進めてください。
貸与回線、SIMカード/eSIM、電話番号、容量、提供開始日を確認します。開通通知は郵送書面だけでなく電子交付の場合もあるため、案内メールも探してください。開通の操作や期限、APN・構成プロファイルの指示がある箇所を先に読みます。
現在の楽天回線がSIMカードかeSIMかを確認し、貸与SIMと同時に使えるかを機種名・型番で照合します。対応していなければ、差し替えやSIM種別変更を自己判断する前に窓口へ相談します。
SIMカードは端末の説明に従って装着し、eSIMは自分宛ての設定案内を使います。APNや構成プロファイルは指定がある場合に、その指定内容で設定します。通常の楽天回線のAPN値を代用しないでください。
データ通信用の回線名と、電話・SMSに使う番号を確認します。Wi-FiをオフにしてWebページが開くかを確かめ、必要な番号の発着信やSMSは通常の相手との連絡で確認します。緊急通報番号へ試験発信しないでください。
iPhone:回線名と同時利用できるSIMの組み合わせを確認
一般的な回線の選択は「設定」→「モバイル通信」で行います。データ通信用の回線は「モバイルデータ通信」で確認し、電話のデフォルト回線とは区別します。「楽天」「バックアップ」など分かりやすい名称を付けると、操作時に取り違えにくくなります。
eSIMを保存できることと、2つのeSIMを同時に使えることは別です。モデル・購入地域による対応差もあるため、Apple公式のデュアルSIM案内で確認してください。この一般手順は、バックアップSIM専用の開通・APN設定を置き換えるものではありません。
Android:メーカーごとのSIM設定で確認
Androidは機種により項目名が異なります。例えばGoogle Pixelでは「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」から、データ・通話・テキストメッセージに使うSIMを確認します。他メーカーへ同じ画面名を一律に当てはめず、端末の取扱説明書を参照してください。
Google公式のPixelデュアルSIM設定。SIMカード+eSIM、eSIM+eSIMの対応可否は機種と携帯通信会社の条件を確認します。
設定しても使えないときの確認順と問い合わせ先
機種名・型番、SIMロックの有無、貸与回線への対応、同時に有効化できるSIMの種類を確認します。楽天回線で使えていた端末でも、貸与される回線への対応確認は別に必要です。
届いたSIMが設定画面に表示され、有効になっているかを確認します。データ通信が別の回線やWi-Fi経由になっていないかも確認し、案内された開通手続きが終わっているかを照合します。
指定されたAPN、対象回線、操作順と一致しているかを確認します。iPhone用の構成プロファイルはeSIMそのものとは別です。元の回線まで使えなくなった場合は、eSIMやプロファイルを次々に削除せず、操作した内容を控えて窓口へ相談してください。
月の容量超過による最大200kbpsの制限と、圏外・開通エラー・Webだけ使えない症状を区別します。バックアップSIMの容量の正確な残量確認方法は、窓口で確認してください。
| 相談内容 | 説明書記載の窓口 |
|---|---|
| 回線・初期設定・利用終了・返却 | 050-5434-4653/9:00~17:00、年中無休 |
| 紛失・盗難による利用停止/再開 | 0800-600-0500/24時間、年中無休 |
相談時は、機種名・OS、元の楽天SIMと貸与SIMの種類、表示されるエラー、データ通信用に選んだ回線、APN設定の前後で変わった症状を手元に用意します。eSIMのQRコードや設定情報は第三者に公開・共有せず、漏えいのおそれがあれば速やかに楽天モバイルへ連絡してください。
バックアップSIMのよくある質問
- 案内がなくても申し込めますか?
-
楽天モバイルが対象者と判断した契約者向けの貸与です。案内がない場合は公式の電波改善・調査依頼から相談し、貸与の可否や手続きは楽天モバイルの回答を確認してください。
- 今の電話番号をそのまま使えますか?
-
バックアップSIMには元の楽天回線とは別の番号が付いています。元の番号を引き続き使う場合は楽天回線を維持し、端末の併用設定や必要な着信・SMSの動作を確認します。元の番号への連絡が自動転送されるわけではありません。
- 月20GBを使い切ると追加料金がかかりますか?
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説明書ではスマホ向けの音声SIMは月20GBを超えると最大200kbpsとされています。追加データを自由に買える通常プランとは異なります。個別の契約内容と案内も確認してください。
- ずっと無料で借りられますか?
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貸与は原則最大1年で、利用環境の改善や楽天モバイルの判断などにより早期終了・延長があります。元の楽天回線の料金は貸与中も通常どおり請求されます。
- うまく設定できないときはeSIMを消してやり直しますか?
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一律に削除してやり直すことは勧められません。元の楽天回線と貸与回線、APN構成プロファイルを区別し、同封の設定案内と症状を確認して専用窓口へ相談してください。
まとめ:無料範囲と2つの番号を理解してから設定する
バックアップSIMは、対象と判断された楽天モバイル利用者の通信を補う貸与サービスです。スマホ向けの月20GBとルーター向けの条件を区別し、元の楽天回線の請求、別の電話番号、端末のSIM対応、終了・返却条件を確認しましょう。
設定は自分の貸与SIM向けの同封資料・案内メールを優先します。ネット接続と元の番号の電話・SMS・Rakuten Linkの動作を分けて確かめ、不明点は上記の専用窓口に確認してください。
参照元:楽天モバイル公式・バックアップSIM貸与プログラム説明書、重要事項説明、貸与案内、Rakuten Link公式FAQ、SMS公式FAQ、Appleサポート、Google Pixelヘルプ(2026年10月21日時点の情報)

